「荒野の霞」 流(なが)れる涙(なみだ) きっと君(きみ)の鼓動(こどう)に 引(ひ)き寄(よ)せられて とめどなく今(いま)も 見渡(みわた)す大地(だいち) ずっと祈(いの)り続(つづ)けた 孤独(こどく)が今(いま)も ざわめき続(つづ)ける 抱(だ)きしめた筈(はず)なのに この手(て)から消(き)えてゆく 想(おも)いは儚(はかな)く揺(ゆ)れている 風(かぜ)に吹(ふ)かれ 月(つき)の影(かげ)を 頼(たよ)りに走(はし)り出(だ)す 取(と)り戻(もど)すよ 揺(ゆ)るぎなき世界(せかい) 広(ひろ)がる空(そら)に 失(うしな)われた心(こころ) 繋(つな)がることで 確(たし)かめる未来(みらい) 彷徨(さまよ)う涙(なみだ) きっと君(きみ)の記憶(きおく)が 安(やす)らぐ夜(よる)に 辿(たど)り着(つ)くように 耳元(みみもと)で囁(ささや)いた あの頃(ごろ)の約束(やくそく)を このまま忘(わす)れてしまうには 早(はや)すぎると この願(ねが)いを いつか君(きみ)のもとへ その瞳(ひとみ)は 揺(ゆ)るぎなき世界(せかい) 魂(たましい)が 夜(よる)を連(つ)れ去(さ)るなら 君(きみ)はいつか 僕(ぼく)の声(こえ)を聞(き)く 蘇(よみがえ)る光(ひかり) 映(うつ)し出(だ)す 明日(あした)へ 抱(だ)きしめた筈(はず)なのに この手(て)から消(き)えてゆく 想(おも)いは儚(はかな)く揺(ゆ)れている 風(かぜ)に吹(ふ)かれ 月(つき)の影(かげ)を 頼(たよ)りに走(はし)り出(だ)す 取(と)り戻(もど)すよ 揺(ゆ)るぎなき世界(せかい) 魂(たましい)が 夜(よる)を連(つ)れ去(さ)るなら 君(きみ)はいつか 僕(ぼく)の声(こえ)を聞(き)く 閉(と)ざされたこの世界(せかい)を 超(こ)える日(ひ)まで 終わり