風吹かぬ地を離れて 幾歳過ぎただろう 忘れられた果ての道 天砕けて涙した いつの日か 光を取り戻すと 沈黙とともに待ち続けた 古の 渡されるべき道も 行く先を示されず 途絶えた 少しずつ 永い時間に磨り減り 少しずつ 見失う心に ただ時を 刻み続ける音が 繰り返し響き、揺らす ああ 信じるもの 救い 与える手よ ああ 錆びついていた 鼓動が 今 目覚めるならば この手に いつか去り行くものばかり集めて 嘆く声も 断ち切ればいい 少しずつ 絡み付く蔦が這い 少しずつ 壊れゆく身体に ただ時を 刻み続ける音が 繰り返し響き、揺らす ああ 信じるもの 救い 護る風よ ああ 錆びついていた 腕でも 今 伸ばせるならば この手に いつか崩れるものばかり集めて 迷う心 断ち切ればいい この手に いつか消え行くものばかり集めて 運命さえも 断ち切ればいい 風吹かぬ地を離れて 幾歳過ぎただろう 忘れられた果ての道 天仰いで涙した ...