みずじもに濡れた星に手をそえて 隣で眠るあなたの指に光を繋ぐ かつぜんとある景色はさ揺らぎに しみる指に息吐くことさえ 溜息とまごう 指の先あやす 二羽の鳥のむつまじいきよ 定まらぬ遠くを見て とうとうと揺れた 「ねえ 見て 手を握り返してくれるの」 嬉しそうに笑う あなたの手は あえかなる波の花に散り行く はだれの雪 すずめいろ時になって 迎えにいくひこばえ抱いて すれ違う日々はこだちに透ける あと少し もう少しだけでいいですから と願う 蒼見えぬこしたやみ 羽ばたく強さを 風の道抜けて はくじつの二つに手を差しのべ彼方 明かり瞬きてはじめて 人は笑い 幸せの意味に気付く りんりつの光の木々 かき分けて見つけたものが 舞いきて擦れ逢う 広がっていく白 たたなわる羽が あこの声と昇る 静々 ただ手を握り 問わず語り 彩なすかんじに花舞う 虚空の深い吐息にかき消されていく しのつく雨去りし後 うらら仰ぎ 人は知る 幸せの在り方を