ふと外れた音は静かに 張り詰めた空気を切り裂いた 部屋の奥にあるドアを 抜ければ 迷い込んでゆく 冬の王国 あの草花は土に還り 粉雪はそっと包み込む かすかにうずく命を今 確かに感じているのだろう 冷たい夜の一時 聖夜の夢は消えない 子供が雪を飾るよ 寂しい歌は もういらない 君の願い事を 金の手帳に 忘れないように 書き留めておく 見下ろした世界は 変わり続ける あの手をどうぞ 残したままに ただ夢を見る命の粒 力ある限り守りたい 途切れ途切れのぬくもりさえ 確かなものに変えれたら 冷たい夜の一時 聖夜の夢は消えない 子供が雪を飾るよ 寂しい歌はもういらない 足元冷やす光 明るい吐息が誘う あなたが目覚める前に 世界中に抱えきれぬほど 大きなあたたかい愛を