砂色に溶ける街 翼も忘れた鳩の群れ 声の無い人の波 二人だけが影になる 枝の先縋る葉を 吹いに散らかした向い風 時はただ過ぎてゆく 未来まで奪いながら きっと同じ幸せは二度は来ない 何をすれば、記憶たちは 報われるのでしょう どれほど貴方を好きでいたか 誰も知らない 心はいまでも花を付ける こんなに... 手の中の指の跡 握り締めていたはずなのに 求めれば 消える物 寂しさが息をしてる 読みもしないで捨てられた本の続き もっと違う物語があるのだとしても どれほど二人が好きでいたか 誰も知らない 夢の向こう側残る陽差し あんなに... 初めから二人 まるで此処にいないように 何も変わらない空がめぐる あんなに... どれほど貴方を好きでいたか 誰も知らない 心はいまでも花を付ける こんなに...