天上まで ゆっくりと闇が上(のぼ)ってた 僕は黙っていた 君は話を続けた たわいのない 馬鹿話に逃げ込む気だ 僕は間を見つめた 君は視線をそらした いつまでも こんな騙し合いを続けるのさ ね 窮屈なのは 狭い部屋のせいだけじゃない 僕はドアーを開けた 君は床を見つめてた 狭い部屋に もう一つ壁が増えた 町中が まるで茶を沸かすように笑ってる 悲しいのは 東京の夜のせいじゃない 君が泣いても 僕は笑う 頭痛くなっても 僕は笑う 嫌われても 僕は笑う 嘘をついても 独り善がり夜