スダマの墓に 果てぬ雨が降りて
霆堕ちてくる 咎人の里
うまれ堕つ鬼女の娘が
黒衣引き擦りて 瘴気纏ふ
（暗！砕！漸！葬！）
百鬼夜行 遍く山に
十六夜 刃の如し池
鈍色に瞬く 雑魚さえ 呻く
魑魅魍魎 行脚の嗚咽
跳梁跋扈狗神さへも
おいてけぼり 喰らふ始末
諸行無常と涕落つ落つ
落武士たちの
血潮 紅葉に帰せば
異形の鬼子 流転の繚乱が
不知火と遊ぶる 竜泉寺 唱え
カタシハヤ エカセニクリニ
言わせぬ 其の舌 貰って逝ク
森羅万象 の九十九髪
いみじくも儚きものなり
想いと屍集むる がしゃ髑髏
寂滅為楽 呆けた面
大逆無道 疼く躯は
帥を黄泉へ 誘いける
破顔一笑の童 足音 丑三つ時に
山池へ誘き寄せ さらう
スダマの墓に 果てぬ雨が降りて
霆堕ちてくる 咎人の里
うまれ堕つ鬼女の娘が
黒衣引き擦りて 瘴気纏ふ