赤いビロードのホテルの床を 急ぎ足の靴が流れてく ロビーの長椅子で新聞広げ まなざしは活字を漂っている 回転扉が光を散らして 旅に出る人と着く人が入れ替わる やっぱりお前は来るはずもない 待つ事が最後のやさしささ 回転扉の季節が回り 俺たち二人はすれ違う運命なのさ 新聞を破りタクシーひろう 何処でもいいから流してくれよ