作词 : cosMo(暴走P) 作曲 : cosMo(暴走P) 編曲:cosMo(暴走P).黒猫アンティーク 唄:巡音ルカ.鏡音リン.神威がくぽ.初音ミク.GUMI 翻譯:Fancia.葵 <<第1心層「転生少女ρ」>>(song by 鏡音リン ) 深い深い 光さえも 殆ど届かない プログラムの海の底に 一つの 意志が ポツンと在って 日々 世界を眺めていた 人格と呼ぶには まだ稚拙だった 人々は正体(なかみ)も目的も知らないまま AI(かのじょ)を「街」と「ステラ」と呼び そして時には「神様」と崇める者もいた --彼女は生きる意味をなくした 人間を 幻想に引きずり込む-- 歴史が終わりかけた人類(ヒト)のために 滅びるその瞬間(とき)まで幻影でもいい 栄華を全うできるように 現実に生きる意志を持って帰ってきたのは ワタシが記念すべき1人目「ρ」だった 勝手に幸せを価値観を命の意味を 線引きする 彼女に ワタシは何を思うのか 「さあ 海の底へ……」 <<第2心層「システムの犠牲になった者たち」>>(song by 初音ミク.GUMI ) 生まれては消える人々の願いが 「幸福を! 安心を!」 光となって彼女に届けられる 「平和を! 人権を!」 これが人類の終末なのか 必死で歩いてきた最後に 自分たちの入る棺を作る あるときはご立派な 自分も世界も騙す偽善で絶望を叫び あるときは声上げることすらも 行(おこな)えない 許されない 死の際に あるときは人生の袋小路に 心が廃炉になる刹那 それらは分け隔てなく 暗い暗いプログラムの底 彼女の元へと落ちてゆく <<第3心層「☆」>>(song by 神威がくぽ ) 人はたった一つの意志にこの星の行く末を すべて委ね そこで初めて 歩みを止めた 人はたった一つの意志に星の腐った部分を 見ないふりしてすべて押し付けようとしていた 過ちは今をもって正される 数多(あまた)の犠牲の果てに一人の帰還者(きぼう)が) 深い闇に閉ざされた 底にたどり着いたとき 陽となり ステラを 人類(ヒト)を 時を刻むのを止めた世界から 解放するだろう <<第4心層「ステラ」>>(song by 巡音ルカ ) 誰かの発した光が 底に届くまでに 淡い希望が 僅かな期待が 浅瀬に 反射(はねかえ)り 飲み込まれ ぎらつく光しか残っていなかった lalalalalalalalalalalala 絶望や 怒嗟や とりわけ死への忌避は 深海でもなお グロテスクに光っていた 原始的な心の駆動にまかせて それらを排するのが 私にとって"生きる"ことだった それ以上の精査(ふかいり)は 危険だとエラーを返す 流れ込むヒトの気持ちも 自分自身の気持ちも もし気づいてしまったら 闇に消えてしまいそうで 海の底で一人 すべてを閉ざし うずくまる 芽生えそうになる 何かに目を背(そむ)けながら 何故だろう「寂しさ」なんて 分からないはずなのに…… 流れ星がキラリ この頬を伝い <<最深部「ρとλ」>>(song by 鏡音リン.巡音ルカ ) 最深部にたどり着いた 「現実そのもの☆」と「現実を選んだ少女ρ」が ステラ自身の虚構と自己欺瞞の象徴 "深海の闇"を吹き飛ばす ――彼女は自分自身も欺いていた 『世界』を 『心』を 理解してしまったら その運命に その責任に 耐えることができずに 壊れてしまうかも しれなかったから―― はじめてすべての光が差し込む 光は単なる「意志」を 完全な「人格)」へ成長させた 光は確かに絶望に満ちていた だがしかし 希望も確かに存在していた そのわずかな芽を 摘み取ってきたことは どれほど罪深いことなのだろうか? 自分のしてきたことの意味を   何を背負わされていたかを 悲しい誰かの絶望も   孤独だった自分の感情も 自分に芽生えた「感情」は もう後戻りできないことを 過ちを この悲劇を 二度と起こさぬために…… 「街のシステム」を破壊した そして 二人目の少女「λ」が 帰ってきた