「私は冬が好き 言葉が白く目に見えるから」 そう言った君の隣 ひねくれ者は思う ああそうかこんな風に 空に上がって消えちゃうから うつむいたままの君に まっすぐ伝わらなかったのか 今君を抱き寄せて 大丈夫って言えたら 何かが変わるだろうか 見下ろした街と見上げた星空だけじゃ 塗りつぶせないだろうか 伸ばしかけた腕に 君は気付いてるかな 僕がいいだなんて 君は言わないかな でも僕でいいくらいは 言わせてみたいのさ 僕らが生きてく この大きな川の流れに飲み込まれた 君の流したひとしずくも すくいとるから たたかわせてよ 僕を その迷いと僕を 踏み出せないままで 名付けた最後の一歩は きっと最初の一歩なんだよ 私は冬が好き 今君を抱き寄せて 大丈夫って言えたら 何かが変わるだろうか 見下ろした街と見上げた星空だけじゃ 塗りつぶせないだろうか 揺れながら近づいた バツだってうけるよ 僕はここにいるから 少し遠回しに なるべく 素直に言うよ 次の春にでも 私は冬が好き 僕は君が