ぼやけた朝霧 蒼天に霞 翠緑の野原に広がる 夏草が茂る 尽きることもなく 蒼い瞳で空を仰いだ 君は風に吹かれて 僕らの世界の上を 横断してゆくから 境界をなくした絵の中で 未だ僕は探している 昔なくした言葉と未来を 刻々とまた 延々とまた 変化してゆく 夏の景象、 僕たちは今 俯瞰している 一枚の絵を、ひとつの空に 風が吹く、束ねた長い黒い髪が いまほどけてゆく 未だ僕は探している 昔なくした言葉と未来を 水平線、どめどもなく 曲がりくねる道を描いている 美しく横暴に