紅き月を背に 燐火の如く 解き放たれしは 悪しき微笑み 裸出されし性 愉悦に飢えて 流転の世 嗤う 黙示の牙よ 戒め引き千切り狂える悪魔の目覚める夜 哀しみ顧みず 涙 踏み躙るだけ 逃れる術のない憐れな命の震える影 その瞳に何よりも可笑しく映るのだろう 埜に響く歌が 躍る闇夜に 張り裂けし心 翳す戯れ 生贄の嘆き 須らく散る 鏤刻せし畏れ 照らす残酷 力に魅せられた幼き悪魔の羽撃く夜 紅く染まる空に霧裂く叫びが散る 怯える魂を無邪気な掌が弄ぶ その手で握り締め可憐に華咲かせる 闇に閉じ込められ いつしか夢は歪んだ 朽ちて 種が育ち 悍ましい羽を開く 異の血 宿す身は 何処へ消え往く 呪わしき指が 望む戯れ 有為の身を刻み 輪廻噛み切る 黄泉に祈りしは 倶生の神よ 戒め引き千切り狂える悪魔の目覚める夜 哀しみ顧みず 涙 踏み躙るだけ 逃れる術のない憐れな命の震える影 その瞳に何よりも可笑しく映るのだろう 力に魅せられた幼き悪魔の羽撃く夜 紅く染まる空に霧裂く叫びが散る 怯える魂を無邪気な掌が弄ぶ その手で握り締め可憐に華咲かせる