忘れたこと さえ忘れて ゼロになった ぼくがいた …… 大事なもの なんですか。と 聞かれたって わからない どうやら全部失くした ぼくにはなにもないんだ だから嬉しくならない 哀しくもならないんだ どうして 笑ってるの どうして 泣きだしたの どうして 怒ってるの どうして 傍にいるの とつぜん きみは泣いて みつめる ぼくはひとり それでも 哀しくない かなしく なるはずない …… ほんとは泣きそうなんだ 助けてよと言いたいんだ なにもなくて切ないんだ 「なんて思うはずがない!」 からっぽなのに哀しいんだ。 そんなことあるはずがない きみの左手が震える とおくで心がざわめく どうやら全部を失くして だから痛くもないなんて これが嘘なはずがない ぼくが泣いてるはずがないよ 终わり