眠れない夜には枇杷を食べる 橙色のヴェルヴェット くちびるで撞いて 密をあつめて 噛んで 種を吐きすてる もう一つずつ いさかいの後には喉が渇く 橙色のヴェルヴェット 口実はいつも夜に咲くのか 枇杷を頬でもてあそぶ もう一つずつ 目をそらす君よ どうか 甘さの濃淡を味わうように 僕にくちづけて さあ! 今日、未明に