白い結晶がすべてを包んだ まだ熱い想いだけが 冷めないまま 短い日がまた終わる ひとりきり歩いた 空には一番星が輝く 気の早い街の色に せかされている 人達の心は 特別な装いを始めた 私だけを残して 季節は過ぎる 白い砂浜で 二人は出会った 一緒に走った足跡が 消えてもまだ 心に刻んだあなたの印は 消えない冬が来た今も 澄み切った空気の壁 映し出される 儚い夢downtown lovers ひとつしかないポケットに ふたつの手のひら 暖めあってきっと二人も そんな毎日を送ると信じた 枯葉が舞い落ちた あの季節あの場所 サヨナラの記憶 鮮やかな色を 放った光に照らされて 白い星屑が私を包んだ いつしか雪になって降りて来る そして街も人もやがて 音も聞こえない ここには私だけが 白い結晶がすべてを包んだ 触れてはとけてゆくこの想いも 遠い海へ連れて帰る また夏が来る頃 誰かに恋できるように