季節はずれの遠い海にひとり 喧騒の街逃げ出して来た 私のため息と生命を感じるものは 風に揺れている波の音 大きなうみに抱かれる時 記憶の底でものがたり思い出す 何も持たずに生まれた意味を かすかに思い出す 日常の中 染められてしまった ここでもう一度生まれてみる 体と心が水にとけて行くようで まるで泡になった人魚みたい 大きな空の光が届く きらめく波は私に虹をくれた 何も持たない誰もがきっと 今でも本当は… 大きなうみで生まれた生命 明日は街に還るそしていつか 何も持たずに生まれた意味の 真実思い出す