昔、むかしの話 美しい娘がいた 白いベール靡かせ森を彷徨う 枝 剃いだ細い手 踵を磨り減らして 愛しい恋しい人の名前 涙声で呼ぶ 進め un,deux,trois 風よ ねえ連れて行って 魔女に魅入られた彼の元 胸貫く銀弾 握り締める白の十字架 月の光届かぬ夜と静寂の古城 静かに横たわった貴方見つけた 滴る紅色 絡め取る魔女の笑み 逸らす背中 漏れる吐息 一つになる陰 闇の un,deux,trois 踊り続ける 夜よ 二人隠して 私を焦がす嫉妬の炎 これは裏切じゃ無い でも今はもう見たくない 胸刺す孤独の破片 引き金へと指は這わせ赤い薔薇を咲かせよう 貴方もその魔女も塵となれ 放つ un,deux,trois 夜明けが来るその前に 魔女に魅入られた彼の首 銀の皿へ乗せたら 呪い解く白の十字架 夜よ 私隠して 胸を焦がす罪の炎 これは裏切じゃ無い 白いベール血に染まるの