窓へ 私の孤独な窓から ある家のたった一つの窓を 今夜もじっと見ています どんな人が住んでいるのか私は知らない 昼は桃色のカーテンを閉ざし 夜は青い日が灯る 私が孤独であるように あそこに住んでいる人も寂しいのであろうか 私は夜ごとを忘れずにあの窓を見るのを 約束をしない約束のように守ってきた 昨夜まだ酔いの早い時 私は1時間ばかりもその窓を見ていたら フーと火が消えてしまった それからいくら待っても とうとう火はつかなかった 約束をしない約束を破られたほど 果敢ない、頼りないものはない 今宵は日が暮れて そして夜吹けでも二度ともう あの青い火はつかない 黒い家だけが 空に行く切り立っている あだ名つれない心でさえも これほど儚く、寂しゅうはなかった