少しずつ闇に沈みゆく 荒れ果てた大地と枯れた海 風よ どうか このまま 長い夢から覚めないで わずかに残った香りだけは 掻き消さないで欲しい 滅び行くこの世界に 囚われた私は 祈り続けた ささやかな声 耳を通し 胸の奥に染み渡ってゆく けれど冷え切った心までは 温められず 空しく絡まる もしあの日 手を離さずにいたら 微笑を無くすこともなく 二人で星を 眺められたのに 今は灰色に塗りつぶされた 街に迷い込んで 誰かが教えてくれた 歌を口ずさみながら 無くした笑顔と忘れた何かを 探し続けている