目を開けても 何も見えない 纏わり付くような 暗闇と静寂 手を伸ばすと 重なり合った 私ともう一人の 私の手のひら 冷たい唇 静かに触れ合い 心 満たされないまま 身を削りながら 墜落して行く 塵も残さず 跡形もなく 二つの空間 共有の時間 黒い箱と白い籠 半分しかない 本当の私 どこにいるのか 誰も知らない