[00:43.70]東の野に 陽炎の立つ見えて ひとり―― [00:53.30]かえりみる 己の姿 その長き影よ [01:02.90] [01:03.00]陽の出 暗きものども掃われて ふたり―― [01:12.50]貴女の 差し伸べるその御手の 何処へ誘う [01:22.00] [01:22.30] [01:22.40]遠くへ 遠くへ さは——この命の果たせるまで [01:32.00]彼方へ 彼方へ 聞け——いつか来る全てうたうもの [01:41.20] [01:41.30]——よろづのことのはを。 [01:44.90] [01:45.00] [01:45.10]はるかはるかとおき野には [01:50.30]未だ容知らぬものが [01:55.10]暗き夜に潜むものが [02:00.00]数多数多棲まうという [02:04.70] [02:04.80]相互い分かたれぬもの [02:09.50]未だその名を持たぬもの [02:14.30]その始幻想へと [02:19.10]いつかこの手届くのか [02:24.80] [02:24.90]何もが そこより—— [02:33.40] [02:33.50]いさよいさよふ波の行方 [02:36.60]何処も知らぬ雲の狭間 [02:39.00]絶えず流るる水の輪郭 [02:41.30]そは、幻 [02:43.50] [02:43.70]幾多の朝を迎えるように [02:46.20]己が影の溶けゆくように [02:48.60]あれなるものと混じ淆るように [02:50.90]そは、幻 [02:53.70] [02:58.10] [03:02.90]何より そこへと—— [03:13.60] [03:17.30] [03:22.10] [03:27.00] [03:34.40]あらたな次代のうた——その命の尽きせぬまま [03:44.10]終わらぬ覚悟を持て——いつか来る全て記すこと [03:53.10] [03:53.20] [03:53.30]——よろづのことのはに。 [03:56.80] [03:56.90] [03:57.00]己の命を奉げて [04:02.30]その名を重ね繰り返し [04:07.10]その始幻想へと [04:11.90]辿りつくことの叶えば [04:16.60] [04:16.70]そのときその身をなんと呼ぶ [04:21.50]人の身を纏う幻 [04:26.30]何よりも耀るき場所で [04:31.10]その手を影に翳して [04:36.50] [04:36.60] [04:36.70]何もが そこへと——