[00:13.156]在る者が問う [00:16.062]「愛し人の傷を癒せる魔法使いはいないか?」と。 [00:25.812]在る者は云う [00:28.594]「最果てから東へ行けば緋色の賢者が居る」 [00:37.800] [00:38.031]最期の希望と縋る腕、払うことなく救う手 [00:51.375]安寧の地と謳われ人は集い、やがて緋の街は生まれた [01:04.000] [01:04.719]進みゆく現世で奇跡が留まる場所 [01:12.406]自由は鮮やかにはためいて [01:18.906]そうさ 来る者は拒まずに、去る者は追わずに贈ろう餞を [01:28.031]また一人 導かれ辿り着く何を求め 想うのだろう [01:47.500] [01:47.875]賢者は言った [01:50.750]「惑えばこそ道は開ける。意思を示すのならば」 [01:59.800] [02:00.188]震える指 焼け付く痛み、熱を帯び流れ落ちる [02:11.900] [02:12.219]立ち上る湯気に映るのは怯えるだけの瞳 [02:21.219]形のない思い出が歪む [02:27.781]今は絶望にまみれても誰しもに与えられた祝福がある [02:36.844]また一つ開く花 今度はとんな形で色づくだろう [02:50.000] [03:02.062]呼び声 夢境の水面へと—— [03:19.500] [03:19.812]時を重ね癒えてゆく安らぎと慈愛の中で [03:32.406]触れたはずの温もりに指を伸ばした 独りで泣いているのは誰? [03:45.500] [03:45.812]嗚呼 足りない欠片を繋ぎ合わせる日々に [03:53.438]かけがえない光が射し込む [03:59.969]街では今日も高らかに自由の歌が響く [04:08.531]最果てまで風が運ぶだろう [04:14.700] [04:15.062]そうさ 来る者は拒まずに、去る者は追わずに贈ろう餞を [04:24.156]また一人 導かれ辿り着く何を求め 巡り逢うだろう? [04:35.500] [04:35.969]さあ、始まりの鐘を鳴らそう [04:44.406]宿星を抱く君に幸あれ!