悲しい夢と夜の闇 差し込む光 月明かりに揺れる影を ぼんやりと見ていた 夜と朝の隙間には 私はいない 変わってゆく君の心 失った想い 月よ私のことを 照らすのはやめにして 美しい思い出も嘘になるから 君の手のぬくもりが 私の傷を抉る 痛みはなお風に吹かれ 耐えるすべも見つからずに 優しい嘘と涙は 弱い私を晒す 明けの空に 夏も終わりだね 流れきては朽ちてゆく 流木のように 時も流れこぼれ落ちる 誰だってそうだね 変わってゆく人の波 薄れる想い 打ちよせては引いてゆく 波のような心 深いまよいの森で 泣きじゃくる子のように 堪え難い夜を何度も越えて 今 埃まみれの羽で 私の空を飛ぶよ 泣きたければ泣いてもいい 私はまだ生きてゆける 上昇気流を捉え 空高く舞い上がれ 私を見て、ねえ 私を見て、ほら まだ見ぬ未来 希望、不安を 微かに感じ明日を探す 泥まみれのその羽で 空高く飛び上がれ 笑われてもかまわないよ 私だけの羽広げて 上昇気流に乗って 知らない世界を見て 私も知らない私を見て 高い空飛ぶ私を見て ほら!