その声はいつか遠くで聴いた 朽ちかけた過去の倉庫の記憶 古いアーカイブに 眠る君の夢 不確かでどこか衝動的で 何者でもない君がいたね 私もその時 そこにいたよ その手の外に 溢れ出す光と影 私の中で 響き弾けだしていたよ だからもう ボケた態度はやめて デタラメも噓も真理に変えて 君だけの色で 私を染めて ひび割れた夜の荒野で眠り 涸れ果てた過去の大河を渡れ 黄金の砂漠の 土煙あげて つかの間のケチな愛なら捨てて 醜くあがく姿を晒せ 孤独と孤独の 隙間を埋めて 街から街へ その声は夜をこえて だれかの心を 濡らしはじめていたよ 晴れ渡る空に栄誉の鐘を 血塗られた古都の王妃を癒せ 君だけの色で 世界を染めて 時は過ぎゆく 誰もがあなたを捨てて 私もいつか あなたの声すら忘れ あなたはどこへ 人知れず海に消えた やがて誰もが 名前すら忘れてしまう だけどふと何処からか声が 朽ちかけた過去の倉庫の森の 古いアーカイブの 暗がりの中で 誰も訪れることもなく キラキラと人知れず君の 君だけの色が 輝いてたよ キラキラとひっそり 輝いてたよ