今日が過ぎてまた今日が来ると思うしかないほど、 私はずっと漂うばかり。糸口のない日々。 何かをまだ探しているような。 何かわからなくなったのに。 不確かなことは確かで。それでも私は明日に行きたい。 私でなければいけないと信じられたつもりはないけど。 世界に私がいなければ、世界は誰かを生み出して、 誰かがむやみに費やすのなら、私の心を費やそう。 混じり気ない冷淡な空気。人間の匂いはしない。 夜のうちに蓄えた涙が、岩肌を縫い落ちる。 こめかみの脈動。到着までの秒を刻む。 棘は指先に赤い線を引く。 私は行くと決めたから。向こうから見える風景まで。 私でなければいけないと信じられたつもりはないけど、 私でも足りうる命だったと、信じるくらいは許してほしいよ。 世界に私がいなければ、世界は誰かを生み出して、 誰かがむやみに費やすのなら、私の心を費やそう。 世界が世界に明日を継ごうと望むのなら、 私の心を費やそう。