玩具のDNAが 能動も感情も 許してくれないけれど この想い出が あの人に届きますように 小さい両手のわりに なんて乱暴! それが第一印象 そのくせ寝る時さえも 手放さなくて すぐに汚れてしまった なくなって ずっと泣きついて 探してもらったあの日 嫌いじゃないって思えたんだ 何かに気付いたから 玩具のDNAが 進化して 言葉さえ 伝えられる日が来たら 贈るつもりさ 「ありがとう 愛しています」 ちやほやされる期間は 決して長くはないと覚悟していた ところが背が伸びるたび 大事に扱ってくれた 飾ってくれた 新しいシリーズが出て 何一つ勝てやしない なのにあなたは目もくれずに 「宝物」と言った 玩具のDNAから 抜け出して いきものに 生まれ変われるとしたら どうかお願い もう一度、あなたの元へ 玩具のDNAに 刻まれたエンディング 「がらくた」だったとしても 幸せでした この日々は忘れない 見慣れたあなたの部屋で 穏やかに幾つもの 季節を過ごしたかった だけど、さようなら いつかまた、、、 いつかまた夢で会いましょう