作词 : 凋叶棕 作曲 : ZUN わたしが、なにを好きかといっても。 そういうのはどうしてもうまく言葉に出来ない。 だってほら、美しいとか 素敵だとか ただ好きだから。それ以外にないでしょう…? 誰かに言われたからじやない。 誰かに聞かせるためじやない。 そういう言葉ではきっとたとり着けないもの。 それでも聞こえるもの・・・ ——はじけるおと。そそぐひかり。ふりまわすあらゆる暴力。 身を震わせておそいくるもの。 そのすべてがわたしにとっての——そうよ、わたしのすきなもの。 誰も誰もわたしに教えてくれなかったの、なにを好きになればいい、なんて・・・ わたしに、なにが出来るといっても。 爪弾くこと——鳴らすこと——芸事には疎く もうすこし「普通」のことができたならば。 けれど、わたしの得意分野ではない。 わたしが、なにを好きかといっても。 そういうのはどうしてもうまく言葉に出来ない。 それでも、自分自身も思わぬまま 気付かないうちに。いつも一人歌っている。 誰かに習ったわけじやない。 誰かの真似とかでもない。 こころのたかぶるとき それがうまれていくとき。 そうよ聞こえるでしょう? かなでるあのおとが・・・ ——かぜきるおと。はぜるなにか。ふきすさぶあらゆる暴力。 その最中でもわたしはうたう。 こここそがわたしにとっての——そうよ、わたしだけのばしょ。 わたしは きっとこういうことには とんでもなく向いていない きっと上手い節も思いつかない きっといつまでも答えなんか出せない けれどこのうただけは止まらない。 ——かなでるおと。かがやくほし。ふりそそぐあらゆる暴力。 けして終わらぬ弾幕ごっこ。 これこそがわたしにとっての——そうよ、わたしのすきなおと。 ・・・わたしの、すきな、音楽。