アン·ドゥ·トロワ シニヨンお姉様 わたしの共犯者 目隠しのまま嗤う 「もうよろしくて?」 はぢけた実は何色でせう ふたりは永遠で 前髪の長さもおんなじだった 男装ごっこで植物園歩く 皆には内緒 「君付けで呼んで」 「谷崎の卍読んで」 おとめおとめ 密室のウテルス 膝にキス さよなら図書室 油絵の香り 並んでピアノも弾いたのよ 「わたし死んでもいんだわ」なんて てんで子供の癖して おそろいトゥジューズ アン·ドゥ·トロワ 初恋デモクラシ一 高らか声そろへ 女の子の日もおんなジだった 今は眼鏡外していてね 見られたくないからね? 「踏んづけてよ、ねえ」 「ドフトエフスキー読んで」 かごめかごめ 密室の女子寮 スカアトひら 一番美しい時代にはしゃいで 甘苦い瓶に詰めておく はぢらひのリボン取って! だって酸欠になりそうだわ! きつめのトゥジューズ アン·ドゥ·トロワ 真白な包帯の乙女連弾 はぢらひ いぢらし 「一番残酷な季節。貴女にあげてもよくってよ」 さよなら図書室 油絵の香り 「ごきげんよう」 並んでピアノも弾いたのよ「ラ·カンパネラ」 「ふたり死んでもいんだわ」なんて てんで少女の癖して おそろいトゥジューズ アン·ドゥ·トロワ アン·ドゥ·トロワ