作词 : 只野菜摘 作曲 : 高橋邦幸 北風吹く海そして歩く シャッター通りを 記憶の幻夏祭りの音 夕鮪の支度の匂い 今ではもう使われていない電話番号 シャッターのなか 月日が積もる棚やミシンに 埃が舞うこともなく 扉動きを止めた 錆びない想い出を抱きしめるように ひたすらただ歩く 懐かしい愛おしい私の街 コートのマフラーに初雪ひとひら 光よ照らしてよ あの日を笑顔のままで眠らせて 「いつものやつ」それだけで通じる 温かな日常 誕生日に自分で持ちたいと言って 転んだバースデーケーキ 幼い頃に受けとったすべて あたり前じゃないと解った 時間の階段のぼってふり返る リボンでありがとう 結ぶかのように 見つめながら歩く 懐かしい愛おしい私の街 フードのその陰に涙がひとひら たいせつなものたちの面影よ ずっとずっとしあわせに そっと眠って