小さな箱庭に 私は生まれた 皺(しわ)くちゃ笑顔の あなたに出会った あなたは私に 名前をくれた 「誰もに好(す)かれる 花に成りなさい」と それから毎日 水をくれて 大切に育てたくれた ほら ふわりふわり 春風踊る 傍にいた 笑顔はくれた 淡い思い 転(てん)じてるから あなたの為に 生きて行こう あれから幾つの 季節が廻って あなたの顔から 笑顔が薄れて 「元気を出して」と ご自分の花をちらつかせても 苦笑(にがわら)い掠れた声で 「ありがとう」で 答えた 鳴り響いたsirenと一緒に 眠ったあなたが連れて行かれて ほら ぽつりぽつり 降り注ぐ雨 一人静かに 紛(まぎ)れて泣いた 私の思い 伝えたいから 終わり来るまで 待っているよ 小さな箱庭に 私は佇む 皺(しわ)くちゃ笑顔の あなたはもういない あなたは優しさを 何度も 何度も くれた あなたを支え続ける 私でありたかったよ ああ ひらりひらり 舞い落ちて行く もっと ずっと 凛々(りり)しく笑ったら 何処に居ても 大丈夫だよ 積もった思い 届けるから ふわりふわり 春風踊る 傍にいた 笑顔はくれた 淡い思い 転(てん)じてるから あなたの為に 生きて行こう