次にたどり着いた世界は、 灼熱の大地。 太陽と月が昼と夜とを交互に支配する砂の海原。 「ここにあるのは砂と太陽だけ。 でもそれで十分。 だってこの私が居るんだから。」 降り注ぐ金貨、 浴びるほどの葡萄酒に踊り狂うたくさんの人々に囲まれ、 心から笑うことができました。 「耐えさえすれば報われるなんて幻想、 いつまで信じてるの。 人はそんなに強くないわ。 私も、貴方も。」 真紅の衣装を纏う彼女の微笑みは成功をもたらす女神の祝福として称えられるのでした。 「全て失った。 だから知ってるの。 勝ち取る以外に幸せになんてなれない。」 少女の名はルビー。 情熱的で堪能的、勝利と栄光をもたらす姫君。