曇った窓の外見ていた 私は一人で塔の上 太陽がゆっくりと沈んでいく 自分を慰めるように 少しだけ...歌った 「遠くへと連れて行って、私を」 この背にも羽があれば自由になれたのにね そういえばあの人 この窓から消えた ゆるゆらり招いている 月に照らしだされた 金色の梯子 さぁ、登って 此処へ来て 丁寧に縛り上げましょう この髪はまるで蜘蛛の糸 絡ませ刻んで 汚れのない白い肌にじみ出た紅が綺麗 私はその腕を優しく手折りたい ゆるゆらり揺れる炎 何だか貴方みたい いつか見た面影重なって ねえ、もっと苦しんで見せて 絶望に潤んだ目に 私が映る度愛おしくて 手をかける 断片的な記憶 泣き叫んでいた?あの顔 黒く塗りつぶしたの 思い出さないように 何度でも 求めてしまう 月に照らし出された 金色の梯子 さぁ、登って! 丁度あなたが絶えた場所には 花が咲き乱れている 呪うように香るのは何故かしら 悲しいわ