漠然と膨らんだ現実(いま) 導き入れる眠りの中 青臭い未練に浸かる痛み 何処か連れて行って 乾き掻き毟る胸が苦しくて 婉曲を望む 侵食する灰黒い靄のように 青臭い理屈捏ねながら 何処か連れて行かれる 乾いた胸に満ちていたのは遠い昔 穏やかな風運ぶ 窓辺揺れる花 包む空は青く 疾うに切れて 疾うに此処には居なかった あの日の自分も誰も居ない 取り残された体だけ 幻覚を 喉を 切り裂く声 名前叫ぶ あからさまに整えられた其れは無罪の色 今迄の上 大切に重ねる 気不味そうに守り続ける沈黙 古びた時に出来た空白に戻りたい 露骨な希望 笑う ずっと手招きされているようで 何処か連れて行かれる 乾いた胸に満ちていたのは遠い昔 穏やかな風運ぶ 窓辺揺れる花 包む空は青く 疾うに切れて 疾うに此処には居なかった あの日の自分も誰も居ない 取り残された体だけ 幻覚を 喉を 切り裂く声 名前叫ぶ あからさまに整えられた其れは無罪の色 鎖外し 一撫でして別れ告げた 愛した事を理由に 迫る影と共に溶け込んで 灰黒い靄のように 連れて行って 連れて行って 眠りと解放の海 連れて行って 連れて行って