愛しや 新玉に泣けし 常なる 我の心を与わん 錆びつる玉の緒よ 絶えなば 暮れ果てむ 等しくあらまほし故に 今や陽炎の 汝を愛しみて 宇気比と誉に 我も出で立ちぬ 朝 失せにしかば 影も無くして 背向に焦がるる 白し御衣 戒み抗いつも つれなく思い絶ゆる 揺蕩ひ散りぼひたしなみ 空おぼめき 愛しや 新玉に泣けし 常なる 我の心を与わん 錆びつる玉の緒よ 絶えなば 暮れ果てむ 等しくあらまほし故に 今や静けしき 我に事なし 頼もしよつ人 汝を待ち掛けん 念じ慈しみて 影を消え失す 玉響あらまし 懸きて行かん 戒み抗いつも つれなく思い絶ゆる かかれど出で会へ 恋しきそは隠さん 愛しや そは果てなき火影 斎つ火は 我の心を温む 準ひ美しき本意あり 時しもあれ 涙す汝を打ち守れ まほらまは 我見ゆに能わず 凍てつくは 一刹那立ち代はり 麗らかなる 愛しや そは果てなき火影 斎つ火は 我の心を温む 準ひ美しき本意あり 時しもあれ 絶えゆく我が形代に 愛しや 新玉に泣けし 常なる 我の心を与わん 錆びつる玉の緒よ 絶えなば 暮れ果てむ 等しくあらまほし故に 思いぞなし いざ行け 遥けき誠へ