囁(ささや)く木立から 飛び立つ鳥のように 無限の明日へと羽ばたいてほしい 休めてた翼をひろげるその日まで 悲しみはいつでも私に預けていて 蒼くはりつめた月の記憶を 抱いてまどろむこんな日も いつでもあなたのすぐ側で見守ってるから さあ 今だけは安らかにお眠りなさい 山査子(サンザシ)の岸辺から見晴らす水平線 滑り出した舟は未来へ流されてく 紅く彩(いろ)づいた月のひかりに 息をひそめるそんな日も いつでもあなたのすぐ侧で見守ってるから さあ ぬくもりに包まれてお眠りなさい そう いつだってひとりじゃない 見守ってるから さあ 今だけは安らかにお眠りなさい 終わり