迷いこの群(むれ)は雨下(うか) 私を呼ぶつなの記憶を手振(てぶ)り 夜は満ちる 遠い昔 放たれた 光 私を照らす 頬撫でる 風 指に触れる 虹の欠片 ここで あなたを 待っていた   不意(ふい)に 透き通る体は 春の 風にさらわれて 空へ 舞い上がる ただ 果てしない荘園(そうえん)を 彷徨(さまよ)いゆく 未明(みめい)図(ず)の瞳閉じて 夢を見てる 大切なたった一つきりの 心の奥で そっと引き付いた 蕾(つぼみ)のように 解(ほど)けてゆく ここで だれかを 待っていた 不意に 透き通る体を 強く 抱いて 舞い上がる ずっと遠い昔 放たれた 光 私を照らす 頬撫でる 風 指に触れる 虹の欠片 ここで あなたを 待っていた   不意に 透き通る体は 春の 風にさらわれて 空へ 舞い上がる 今 ここで だれかを 待っていた   不意に 透き通る心は 春の 風にさらわれて 空へ 舞い上がる 今 ここで 不意に 春の 空へ 曲:上野耕路 詞:濱田理惠