走り出す 君の長い髪 指先で 追いかけながら 抱きしめて しまいそうだよ 蝉の声 新緑の小路 この時が 止まればいいな かなわない 願いだと知ってても 君が居るだけで 嘘さえも透き通るよう 笑い疲れても このまま 微笑んでて 何故 儚いものほど 美しくきらめくの? 今 見上げる空に まぶしすぎる 木洩れ陽が光る 君も夢も 夏という泡沫だね 淋しさを 知ることもなかった あの頃のオレを 思うよ 息ひそめ 短夜を生きてたね 君が居るだけで 闇さえも透き通るよう 遊び疲れたら 虫の音 子守唄に 何故 愛しいものほど 果てしなく遠いのか? 今 見上げる夜空 まばゆすぎる 星屑が光る 君も今も 夏という泡沫だね …心に叢雨 降りしきろうと 忘れて忘れて 今は… もう なにもいらないよ 君だけを見ていたい もう それだけでいい まぶしすぎる 微笑が光る 時をとめて どうか ああ 何故 儚いものほど 美しくきらめくの 今 見上げる空に まぶしすぎる 木洩れ陽が光る 君も夢も 夏という泡沫だね