見送りし歴史 紡がれる神話も 美談だけ束ねた 味なき物語 繰り返す日々も 世界すらも泡沫 無窮の空腹は滿たせない 移ろう景色 瞬いては消えて それでも刹那に その命 煌やかに 短い時を刻んで 定められた運命裏切る 空語の一頁 綴って 遥か遠き日の 懐かしき記憶も 忘却の片隅 ひとつひとつ零れ 全知に驕った 力などはまやかし 寄る辺なく漂うだけ 誰かをずっと 嗚呼 此処で待っていたのだろう 笑顔は何思う 愉悦か哀哭なのか その魂 揺るぎなく 目映い時を駆け抜け どれほど不条理なる未来さえも 壊してゆけるのが人の強さ 奇想気儘な英雄の旅路 語り継いで 描いた終幕まで