「落花流水」   やめてしまえ神子なんて 面倒な役目は もっともっと好(い)いことを 僕が今 教えてあげるから 僕の隣 歩く 君はただの少女(おとめ) 微笑(わら)う そうあどけないまま ほらね 買ってあげる 華奢(きゃしゃ)なこの簪(かんざし) 睡蓮をその柔髪(やわかみ)に咲かせてみなよ 近くにおいでよ 惑いなど全て脱いで 解(ほど)いてあげるよ 頑(かたく)なな唇 流れに流され 身を任す花の如く あまやかな水に 堕ちればいい 此の腕の中 変えてしまえ その決意(おもい) 化身でもするように 絆なんて儚いさ ひび割れた ギヤマンの如くに 町は暮れかかって やがて逢魔(おうま)が刻(とき) 人の波 押されるままに 君と 離れたけど 僕が引き戻すよ 睡蓮をその心へと咲かせるために 溺れてみないか 憂いなど全て溶かし 君を知りたいよ 薄明かりの下で 運命(さだめ)に流され 身を任す花の如く 清らかな水に 僕が堕ちそう 君の心に 近くにおいでよ 惑いなど全て脱いで 解(ほど)いてあげたい 頑(かたく)なな唇 流れに流され 身を任す花の如く あまやかな水に 堕ちればいい 溺れてみないか 憂いなど全て溶かし 君を知りたいよ 薄明かりの下で 運命(さだめ)に流され 身を任す花の如く 清らかな水に 僕が堕ちそう 落花流水 ~終り~