錆び付いてた二人の時間 音も無く ほら 解けてく 傷つく事避け続けて 張り詰めた糸 気付けずに 今は きつく締め付けられる心に 刻んだ記憶を 零れないように 両手で抱いて 一人きりで悔やむ事を いつだって そう 繰り返して 溜息さえ吐き疲れて 表情の色忘れてく 未来全て 少しずつ溶けて滲んてく 確かな形は「過去」になってしまうけど さよならを言えないまま 終にしてこめんね、と 歩いてゆく 君の背中 見られぬまま 呟いた 吹く風にはいつの間にか 秋の香りが寄り添って あの頃には見えなかった 道を見つけて 歩いていた 遠くなった 雲は静かに流れてく 冷たい空気に心を掻き乱され 立ち止まるよ さよならを言えなかった 弱ささえも 向き合えずに 今もまだ 君を想う 記憶だけを辿りながら モノクロームの夢を見る 懐かしい 笑顔さえ 今ずっと 同じままで 繰返すよ さよなら 歩いてゆく 君の背中 やがて消えて 終わるよ