貴方の隣で微笑むのはだぁれ 私の両手に其の花添へるならば 抗いませう 此の儘知り尽くしても 此処には帰れない 命の詩が聴こえ無く成る迄に 私が居なく成る迄に 其の腕で抱き締めてくれたなら 幸せを普通に願へたのに 優しげな朝の風に包まれて 貴方を忘れると誓った 私の背中で夢見るのはだぁれ 其れでも貴方が嗤へと云ふのならば 従いませう 軈て奪い尽くしても 貴方は戻らない 操られては引き寄せられてゆく 私に愛を教へて 其の繰り糸が何色に染まっても 此の瞳は総てを受け容れます 過ちが汚れた罪に変わっても 貴方を愛せるでせうか 命の詩が聴こえ無く成る迄に 私が居なく成る迄に 其の腕で抱き締めてくれるなら 幸せを普通に願へるのに 何時からかこんなにも命が 愛しくて只欲しがって 目覚める様に失う哀しみを 静かに味わい尽くしたから もう一度私の名前を呼んで欲しい 貴方の優しい声で 優しい声で