[0:05.388]もしも記憶が零れ落ちても [0:14.311]過ごした時間はきっと… [0:38.618]『やがて時の流れが癒してくれる』 [0:43.166]粗筋はいつもと同じで [0:48.265]傷痕以外の絆だけが [0:52.785]ぼやけては 風に消える [0:57.855]過去形のおとぎ話と 花の尾羽を [1:02.359]束にして 陽に捧げても [1:07.458]届かない現実に 呑み込まれて [1:12.000]溢れ出す memory error [1:17.077]一秒ごとに 何かを失って [1:21.871]一秒ごとに 何かを得て [1:26.681]今でも染みる それぞれの棘は [1:31.475]どうすれば 赦されるのだろう? [1:39.000]もしも記憶が 零れ落ちても [1:43.122]過ごした時間は きっと永遠と [1:48.000]無邪気に信じあえた 去りし日々が [1:52.783]断ち切れぬ糸のように 揺れている [1:57.578]前髪の向こう側 揺れている [2:12.223]シャワーを浴びる音が 転がる部屋で [2:16.786]シーツにつま先を落として [2:21.870]あの日の輪郭を なぞりながら [2:26.375]繰り返す memory error [2:31.474]一秒ごとに誰かを忘れ去って [2:36.269]一秒ごとに誰かを知って [2:41.064]今思い出す お互いの顔は [2:45.873]笑ってる?怒ってる?泣いてる? [2:53.376]今日も記憶が 零れ落ちては [2:57.577]微熱を帯びた頬を 濡らすけど [3:02.473]移ろいに寄り添う 痛みの意味を [3:07.181]言葉に出来ずに また こみ上げる [3:33.255]掛け間違えたボタンでカチリと跳ねた [3:38.049]爪の音に 二人 顔見合わせた。 [3:42.902]今も胸でこだましてるから [3:46.842]記憶も心に息衝いているのでしょう。 [3:52.783]足早に廻る季節が [3:56.301]少し痩せたうなじを撫でる頃 ふと [4:01.762]『もしも記憶が 零れ落ちても [4:05.887]過ごした時間は きっと永遠さ』 [4:10.762]誰かの声が 聴こえた気がした [4:15.597]五日の僕の声に 似ている気がした