やめてしまったの? 詩を書くことも。 結構、良いことだと思っていたんだけど。 荒れていたんだろ? 忘れてしまえよ。 きっと、消そうと思えばあっさりとしているんだ。 ミニスカートゆらいで 小ぶりの胸 夏の涼風 フェンス越しに電車走って 渋谷の坂の上 求めた喪失感 さよなら 彼女見る幻影、地を這う女。 もっと酷いものだって別に構わない。 お香を焚いてバニラの香りが部屋にしだしたとたんに窓を開けた。 夕方腐っていた昨年を思い出してみる。 脱き捨てた白いYシャツ それ以外は忘れた。 失した幻想感 さよなら 愛してるなんて言っていた気持ちがどうもこうも笑えて来る今日は、 現実的すぎる一日。 今日も普通がいいや。