それは他愛のないひとときなのかもしれない わたしのくちびるささやく詩も だけど息をする ちゃんと息をする 美しいことだけが明らかなものだけが 世界の何処かで震えている きみを包むようにと 長い歴史ではひとつぶの砂にすぎない 形あるものは朽ち果てるけれど 「キョウコウシテココニイルヨ」 他には替えられない意味があるから だから息をしよう ちゃんと息をしよう 奪いあう虚しさが借りものの感覚が 小さな体で叫んでいる きみを迷わせないようにと 真夜中の太陽が まっすぐに手をのばす きみを見てる 許しあえる明日をやわらかな約束を 美しいことだけを明らかなものだけを 世界の何処かで震えている きみにあげたい… 終わり