砂 愛すれば悲しみに出逢い 忘れようとして 苦しみが始まる ひとり来た浜辺 すくい上げた砂が この手の中で失われてゆく おさえても おさえても あふれ出る涙 渇いた心を抱きしめながら 私は砂に 砂になりたい ふり向けば想い出に出逢い 過去をほどいたら 傷あとがふえてた 歩き出す浜辺 すくい上げた砂が つながりながら失われてゆく 叫んでも 叫んでも あの人は遠い 渇いた心をどこかに埋めて 私は砂になりたい いつの日か いつの日か 悲しみは消える その日が来るまで静かな海で 私は砂に 砂になりたい