黒いショールに吹きつける 雪に濡れながら あてなくさまよぅ北の街 きっと今頃 あの人は 心当たりに電話して 行方を探すでしょう あ... 誰よりも愛していたから あ... あきらめて 別れてきたのよ 何度云おうとしたかしら 暗いあの傷を 抱かれてしまえばだめだなった それがせめてのお返しと そっと寝顔に口づけて あのドアしめたのよ あ... 憎むだけ憎んだそのあと あ... 真情にいつかは気付いて あ... 落葉松のはやしを抜けても あ... この胸に春はまだ遠い