まだ崩れ落ちてゆく 吹き荒ぶ風 今日も仄暗い町で 歩き続ける 交差点を過ぎ去って 過去と未来が見えたら さようならを思ってしまう 月の上 ダンスホール 遠い水星 伝えられなかった記憶を 思い出してしまうくらい nから1を引いて また引いて 懐かしい新世界に行こう アスを見つめて ゼロで割る 少女は笑うから ああ そんな季節が そんな季節が過ぎて逝く いまさら 落ちる涙が 落ちる涙が夜を裂く 銀の古びた図書館 あなたの声が 僕は本棚の裏で 悲しい顔をしていた 高架線を過ぎ去って 潜って塗り替えてゆく 絵空事を夜に綴る 絵画の中に煌く情景 さんざめくは祈りの光景 空虚を抜け 暗がりを抜け 倫理さえ捨て去って 次のエピローグへ 僕は 月の上 ダンスホール 遠い金星 見せたかった 思い出の欠片 仕舞い込んで 空を泳ぐ nから1を足して また足して 懐かしい新世界へ行こう ページを捲る ゼロで割る 少女は笑うから ああ そんな記憶が そんな記憶が過ぎて逝く いまさら 落ちる雫が 落ちる雫が朝を裂く