冲のとんびが くるり輪を描くぴーひょろろ それにつられて  一人あたしもぴーひょろろ たわむれに嘘をばらまく あなた 罪な 旅のひと 恋一夜 夢一夜 涙は愛の千切れ雲 宵闇にかすれてく 田舍娘の純情さ 叶わない恋でいい せめてもいちど 逢いたいよ 冲に小舟が  風にまかせてゆらゆらり 帰ることない  あなたを乗せてゆらゆらり 結ばれぬ定めなれども 揺れる想いは止め処なく 恋一夜 夢一夜 濡れた心の隠れ蓑 朝もやに消えていく 田舍娘のたわごとさ 叶わない夢ならば せめて その声 聞かせてよ (俺のことなど忘れろなんて なんて冷たいお人でしょう たとえ一夜の夢なれど やむにやまれぬ恋心 こんなみじめなあたしのことを 笑いたければ笑うがいいさ せめて せめて もう一度) 恋一夜 夢一夜 涙は愛の千切れ雲 宵闇にかすれてく 田舍娘の純情さ 叶わない恋でいい せめてもいちど 逢いたいよ