今 孤独の中の君へ  失くしたくない君へ 用もなく 電話かけよう もし うるさかったら言って  明日にしてと切って でもね 気にしないから 夜の硝子にもたれて 光るデジタル表示が 減ってゆくの見ている ゼロになるまで 君の知らない駅から 君の住む街を通る バスが出るよ  最後の 言えない想いを乗せるように 今 自分を探す君を 愛しはじめたことを なぜか ふと感じてた  強く強く君を強く 踊る案山子(かかし)みたいな  影とたわむれる 見慣れた帰り道  wow wow ひとりぼっち 人は何も持たずに生まれ 何も持たずに 去ってゆくの それでも愛と出会うの 君の荒野を渡って 冬の雲を吹き流す 風になるよ  しばらく 受話器をそのままあてていて 今 孤独の中の君が  失くしたくない君が 僕の瞼の裏にいるよ