優しさなんて教えないで 求めても掴めないから もう かぐことはない 遠い過去に咲いた花を 帰り道 通リ雨 なんだかツイてないな 駆け込んだ軒下で 前髪を払うキミ 出会いはまるでチープなドラマのようでさ 気まずい静寂を雨が乱す 少し泣き止み始めた天井 かざす手が肩を掠めた どうして知ってしまったんだ 後戻りはできないのに ああ 僕はどこから 道を踏み外したのだろう 行きつけのカフェテラス 見覚えある横顔 気まぐれの暇つぶし そのつもリだった 気付けばキミは上手に鍵をこじ開けて 僕の内側へ染み込んでくる 駄目だ これ以上キミといられない 何もかも見透かされそうで いくつもの罪を重ねたよ それすらも包んでしまうの? キミの手を取るには 僕は汚れすぎたみたい 許されなくて良かったのに 叶わない夢見せないで 解っているくせに 残酷なキミが嫌いだ 優しさなんて教えないで 求めても掴めないから もう かぐことはない 遠い過去に咲いた花を 戻れないあの日見た花を